ポレポレ東中野で『急にたどりついてしまう』『青春伝説序論』(福間健二監督)『悶絶本番 ぶちこむ』(サトウトシキ監督)見る。ラストの『女学生ゲリラ』(足立正生監督)は見ずにおいとました。昼まで仕事しますんで。
『急にたどりついてしまう』は95年の公開。その魅力的なネーミングを目にした記憶はなんとなくあった。出演が伊藤猛、今泉浩一、伊藤清美、川瀬陽太……ピンク映画だと勝手に思い込み、濡れ場が見事にオミットされているのを見て、不可解な思いをした。が、当時本作を映写したことがあるという某映画狂氏に尋ねたところ、当時から一般映画として製作・公開された作品らしい。うー、無知と思い込みって怖い。ヒロインの松井友子が魅力的。他の映画にはあんまり出てないのかしら。作品は、すべてにおいて内向きなところがあって、個人的にはあまり乗れなかった。でも95年ってそういう時代だったかもしれない。
『青春伝説序論』は69年に作られたらしい。16ミリの陰影、質感っていいよなぁ、と……。うーむ。自分にはこういう映画はよくわからない。
おいらの主眼は『悶絶本番ぶちこむ!!』(ライク・ア・ローリングストーン、サトウトシキ監督)。前々からずっと見たかった作品。すごく勉強になりました。ピンク映画というれっきとしたプログラムピクチャーなれど、ジャンルってものに決して縛られない映画作り。ニンゲンの劇以外の何ものでもないそのフォルム。福間氏の脚本が持っていたにちがいない青臭さを、見事に脱臭するクールネス。……面白い。
ジャンル映画ってものの良さはもちろんある。でもそれに負けないこと。映っているものは人間なんだから。人間しかいないんだから。それを今必死で確認しようとしている。本作を見て存分に確認できた。トークショーで「アントニオーニのパクリだ」と脚本の福間氏自ら仰っていたが、アントニオーニの映画より面白い。やっぱくすくす笑えるからなぁ。南口るみね、という主演女優さんの名前も凄いが、目を引くのはやはり美しき葉月螢。あの棒読みと本田菊雄(菊次朗)氏の得体のしれない演技がクロスする幸福感。”映画”の栄養を吸収できた良き週末の夜。
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